青木 文教 アーカイブ

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解説文

本目録は、初期入蔵者のひとり、青木文教師のもたらした、国立民族学博物館蔵・青木文教師アーカイブ『チベット資料』の目録である。

青木師は1886年滋賀県に生まれ、佛教大学に学んでいたが、当時チベットに深い関心を寄せていた大谷光瑞の命により、1912年多田等観師らとともにチベットに入り、1913年から約3年間教学顧問としてラサ市街に滞在した。多田師がセラ寺に入ってチベット仏教ゲル派の教育を受けたのに対し、青木師は市井の人としてチベットとチベット人を観察し、フィールドからの体験と知見を多くの著作に残している。この資料は、東京大学の学生時代、個人的に青木師からチベット語の指導を受けた中根千枝教授が、同師から生前贈与されたものである。同教授の東京大学退官後は財団法人民族学振興会に保管されていたが、1999年末、同振興会が解散したことに伴い、中根教授は資料の散逸を避け、かつ、アーカイブズとして研究者の利用に供するため、国立民族学博物館での整理・保存を希望された。2001年のことである。

これを受け、民博では、長野泰彦(民族文化研究部)と高本康子(当時:東北大学研究員、現在:群馬大学講師)が、整理と記述作業にあたった。ここに目録を公開し、研究者の供覧・利用に供するものである。本目録がチベット文化研究の進展に寄与することを期待する。

なお、アーカイブ番号No.323、325、327~347、349~364、366は『西藏全誌』(芙蓉書房出版,2010)(みんぱく図書室所蔵・資料ID:F110000004)に収録されている。