篠田 統 アーカイブ

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解説文

1978年に他界された篠田統(しのだ おさむ)博士は、東アジア食物史の開拓者として知られていると同時に、生化学、動・植物学、衛生昆虫学、調理化学、家政学、科学史、民俗学にも業績を残した碩学です。博士の没後、民博が購入した蔵書とともに、ご遺族から図書以外のほとんどの研究資料が民博に寄贈されました。その中から、未整理の切り抜き、絵葉書、リーフレットなど別の機関に保管されているもの、および、個人に関わる記録類を除いた資料について、当時の石毛直道教授の指導の下、共同研究会などを通じて整理が進められました。その成果は、「国立民族学博物館蔵篠田統資料目録I」『国立民族学博物館研究報告別冊』8(1989)および「国立民族学博物館蔵篠田統資料目録II」『国立民族学博物館研究報告別冊』10(1990)として、冊子体の目録の形で公表されています。 民博では、これら目録に記載された資料を「篠田統アーカイブ」と呼んでいます。

他方、民博が購入した蔵書は、民博の図書・雑誌目録検索(OPAC)の詳細検索において、キーワード等とともに「コレクション」という項目で「篠田文庫」と指定すれば検索できます。

このたび民博では、民博所蔵の篠田統アーカイブに関する2冊の目録全文をデジタル化し、検索できるデータベースとして整備しました。篠田統アーカイブの原資料への便利な索引として、是非ご利用下さい。

なお、その後の調査で発見された新資料を「国立民族学博物館蔵篠田統資料目録補遺」『国立民族学博物館調査報告』6(1998)として刊行しています。みんぱくリポジトリで全文を公開していますのでご利用ください。

アーカイブを基にした研究業績