沖 守弘・インド民族文化資料 アーカイブ

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解説文

沖守弘(おき もりひろ)氏は1929年(昭和4年)に京都で生まれ、近畿大学在学中から写真家として頭角を現し、1950年代から70年代にかけて日本国内の社会的テーマを題材にした報道写真家として活躍しました。その後沖氏はインドの人口問題に関心を持ち渡印、1974年からマザー・テレサの知己を得て、彼女の活動を紹介する写真を発表し、世界的にも有名となります。マザー・テレサの取材のかたわら、沖氏はインド各地を旅行し、次第にインドの多様な祭礼や芸能、工芸に関心をもつようになり、1977年から1996年までの20年間にのべ70回あまりインドやネパールの各地を訪問して写真を撮影し続けました。これらの写真の一部は、写真展や数冊の写真集として発表されています。またインドをテーマとした沖氏の写真は、氏の所属する二科会の展覧会でも何度か入賞しているほか、国立民族学博物館友の会の機関誌『季刊 民族学』の誌面を何度も飾っています。

本アーカイブには、沖氏がインド・ネパールで写真撮影をする際に書き残した取材メモ、書簡、参考とした資料類などを収蔵しています。写真データをデジタル化して整理した本館の映像音響資料データベース「沖 守弘インド写真データベース」と合わせてご活用ください。