大学共同利用機関法人-人間文化研究機構-国立民族学博物館

鹿野忠雄アーカイブ 解説文

 鹿野忠雄(かの ただお)氏(1906-1945消息不明)は、小学生以来の昆虫採集を充実させるため台北高等学校に入学してから台湾原住民文化に魅了されました。東京大学入学後は、生物地理学、民族学へと関心を広げ、さらに澁澤敬三の支援を得てからは台湾原住民研究に傾倒し、その後はフィリピンの民族調査を経てボルネオの民族調査の途上、消息を絶ちました。

 本館創設時に核となった資料の一つが、東京大学理学部人類学教室から1975年に寄託された資料群ですが、その中にも鹿野忠雄氏が台湾や東南アジアで収集した標本資料が含まれています。

 本アーカイブには、これら標本資料以外の収集資料、すなわち、パンフレット、地図、新聞、自身によるノートやスケッチ、原稿、さらに、2009年に東京大学から寄贈された土器、動物剥製などが含まれています。

 本館展示の「東アジア・中国地域の文化」展示には、鹿野忠雄氏収集の標本資料を中心とした「台湾原住民族の文化」コーナーが設けられていますが、本アーカイブは、その背景を知る資料としても貴重です。

閉じる